遅延監視の検証
通信遅延(ここでは300ms以上)が発生した時、トリガーの設定どおり検知できるか確認する。なお、通信遅延が発生する速度にするためルータ間のClock Rateを4800に設定する。
前提条件
検証する環境が構築できていること。
R2612を監視対象にすること。
メールの通知設定が完了していること。
検証環境
ルータ間(R2620-R2612)はBack to Backケーブルで接続する。
設定内容
ホストの登録
ホスト名:R2612
SNMPインターフェース:R2612のIPアドレスを入力
手順は、ホストの登録を参考にして下さい。(設定時は青字に読み替えて設定して下さい)
アイテムの作成
名前 | タイプ | キー | データ型 | 更新間隔(秒) |
---|---|---|---|---|
Pingの応答時間 | シンプルチェック | icmppingsec | 数値(浮動少数) 単位はs |
30 |
手順は、アイテムの作成を参考にして下さい。(設定時は青字に読み替えて設定して下さい)
トリガーの作成
名前 | 条件式 | 深刻度 | 説明 |
---|---|---|---|
Response time is too high on {HOST.NAME}-1 | {R2612:icmppingsec.avg(5m)}>0.3 | 軽度の障害 | Pingの応答時間(5分間の平均)が0.3秒(300ms)であれば障害と判断 |
手順は、トリガーの作成を参考にして下さい。(設定時は青字に読み替えて設定して下さい)
検証結果
名前 | 条件式 | 結果 |
---|---|---|
Response time is too high on {HOST.NAME}-1 | {R2612:icmppingsec.avg(5m)}>0.3 | アイテム設定の更新間隔(30秒)ごとにチェックされる。Pingの応答速度(5分平均)が300ms以上になったら検知できる。 |
障害時の管理コンソール画面とアラートメール
復旧時の管理コンソールとアラートメール
参考までにZabbixサーバから監視対象ルータへのPing応答速度は以下のとおりでした。
Clock Rate | Ping応答時間 |
---|---|
4000000 | 18ms |
2000000 | 19ms |
1300000 | 20ms |
1000000 | 21ms |
800000 | 23ms |
500000 | 26ms |
250000 | 29ms |
148000 | 30ms |
125000 | 31ms |
72000 | 37ms |
64000 | 40ms |
56000 | 43ms |
38400 | 55ms |
19200 | 96ms |
9600 | 170ms |
4800 | 331ms |
2400 | 640ms |
1200 | 1261ms |