はじめに
メールを送信するにはSMTPサーバが必要です。今回は、GmailやYahooメールのSMTPサーバを使用します。
Zabbixでメールを送信するには3つの設定が必要なので順番に説明します。
- メディアタイプ:メールサーバの設定
- ユーザー:メールを送るユーザーを登録
- アクション:どのユーザーにどのようなメールを送るかの設定
環境
OS:CentOS 8.2.2004
Apache:2.4.37
PHP:7.2.25
MariaDB:10.3.17
Zabbix Server:5.0.2
Zabbix Agent:5.0.2
操作手順
メディアタイプ
メディアタイプの設定は、メールを送信するための情報を入力します。GmailやYahooメールレンタルサーバ、会社メールサーバなど環境に合わせて設定して下さい。
Gmail
Zabbixの管理コンソールにサインインします。
画面左上のメニューから、[管理]-[メディアタイプ]をクリックします。
「Email」をクリックします。
名前:Email
タイプ:メール
SMPTサーバー:smtp.gmail.com
SMPTサーバーポート番号:465
SMTP helo:smtp.gmail.com
送信元メールアドレス:Gmailのメールアドレス
接続セキュリティ:SSL/TLS
認証:ユーザー名とパスワード
ユーザー名:Gmailのメールアドレス
パスワード:Gmailのパスワード
更新ボタンをクリクします。
Yahooメール
Zabbixの管理コンソールにサインインします。
画面左上のメニューから、[管理]-[メディアタイプ]をクリックします。
「Email」をクリックします。
名前:Email
タイプ:メール
SMPTサーバー:smtp.mail.yahoo.co.jp
SMPTサーバーポート番号:465
SMTP helo:smtp.mail.yahoo.co.jp
送信元メールアドレス:Yahooのメールアドレス
接続セキュリティ:SSL/TLS
認証:ユーザー名とパスワード
ユーザー名:Yahooのメールアドレス
パスワード:Yahooのパスワード
更新ボタンをクリクします。
レンタルサーバ
管理人はXSERVERを使用しています。他のレンタルサーバを使用している場合は適時読み替えて下さい。
Zabbixの管理コンソールにサインインします。
画面左上のメニューから、[管理]-[メディアタイプ]をクリックします。
「Email」をクリックします。
名前:Email
タイプ:メール
SMPTサーバー:サーバーのIPアドレス(XSERVERのサーバーパネルからサーバー情報を確認)
SMPTサーバーポート番号:587
SMTP helo:上記、SMPTサーバーと同様
送信元メールアドレス:XSERVERで作成したメールアドレス
接続セキュリティ:なし
認証:なし
更新ボタンをクリクします。
ユーザー
[管理]-[ユーザー]をクリックします。
[ユーザーの作成]ボタンをクリックします。
ユーザー情報を入力します。
エイリアス:taronihon
名前:太郎
名字:日本
グループ:Zabbix administrators
パスワード:任意のパスワード
パスワード(確認):任意のパスワード
言語:日本語(ja_JP)
[メディア]タブをクリックします。
[追加]リンクをクリックします。
タイプ:Email
送信先:任意のE-Mailを入力
[追加]ボタンをクリックします。
[権限]タブをクリックします
ユーザーの種類:特権管理者
[追加]ボタンをクリックします。
アクション
[設定]-[アクション]をクリックします。
[アクションの作成]ボタンをクリックします。
アクションを設定します。
名前:アラートメール送信
[実行内容]タブをクリックします。
実行内容欄の追加リンクをクリックします。
ユーザーに送信:追加リンクをクリックします。「taronihon」にチェックを入れ、「選択」ボタンをクリックします。
デフォルトのメディア:Email
メッセージのカスタマイズ:チェックを入れる
件名:【障害】{TRIGGER.NAME}: {ITEM.LASTVALUE}: zabbix
メッセージ:
Original event ID: {EVENT.ID}
障害発生時刻:{DATE} {TIME}
ホスト名:{HOST.HOST}
IPアドレス:{HOST.IP}
設置場所:{INVENTORY.LOCATION}
深刻度:{TRIGGER.SEVERITY}
障害内容:{TRIGGER.NAME}
最新値:{ITEM.LASTVALUE}
[Add]ボタンをクリックします。
[追加]ボタンをクリックします。
動作確認
Windows Sysinternals製ツール「CPU STRES」を使用します。Windows2019のCPU負荷を上げてアラートメールが送信されるか確認します。
Zabbixのダッシュボードを確認するとCPU使用率が閾値を超えたことが確認できます。また赤枠をクリックするとメールが送信できていることが確認できます。
実際に届くメールです。