Zabbix2.2のインストール
はじめに
Zabbixサーバは、システム要件に記載している通り、Linux、もしくはUNIX上で動作します。
そのため、今回はCentOS 6.2 (32ビット版)を使用してZabbixサーバを構築します。
SELinuxが動作している環境では、Zabbixをインストールしてもサービスが正常に動作しません。
ここでは、一時的に動作モードを変更してZabbixのサービスが動作するように設定変更しておきます。
# vi /etc/sysconfig/selinux
「SELINUX=」の値を「Enforcing」から「Permissive」に変更します。
SELINUX=Permissive
【参考】
SELINUX=Enforcing SELinuxパーミッションのチェックを行い、アクセスを拒否する
SELINUX=Permissive SELinuxパーミッションのチェックはするが実際にアクセスの拒否はしない
SELINUX=disabled 無効にする
コマンドから停止することも可能です。
service iptables stop
MySQL
インストール
# yum install -y mysql-server
環境設定
# vi /etc/my.cnf
[mysqld]のセクションに以下の6行を追加します。
default-character-set=utf8
skip-character-set-client-handshake
innodb_file_per_table
innodb_buffer_pool_size=64M
innodb_log_file_size=16M
innodb_log_files_in_group=2
MySQLサービスの起動
# service mysqld start
MySQLサービスの自動起動
# chkconfig mysqld on
Zabbix
リポジトリの登録
# rpm -ivh http://repo.zabbix.com/zabbix/2.2/rhel/6/i386/zabbix-release-2.2-1.el6.noarch.rpm
インストール
# yum install -y zabbix-server-mysql zabbix-web-mysql zabbix-web-japanese
zabbix-server-mysql :Zabbixサーバ本体
zabbix-web-mysql :Webサーバ(Webインターフェース)
zabbix-web-japanese:日本語環境に必要なパッケージ
Zabbix用データベースの作成
# mysql -uroot
MySQLの対話型クライアントを起動
mysql> create database zabbix character set utf8;
zabbixデータベースを作成
mysql> grant all privileges on zabbix.* to zabbix@localhost identified by 'zabbixpass';
アカウントとパスワード(zabbixpass)を設定
パスワードは任意に変更して下さい
mysql> flush privileges;
設定を反映
mysql> exit
対話モードを終了
初期データベースのインポート
# cd /usr/share/doc/zabbix-server-mysql-2.2.16/create/
# mysql -uroot zabbix < schema.sql
# mysql -uroot zabbix < images.sql
# mysql -uroot zabbix < data.sql
# vi /etc/zabbix/zabbix_server.conf
「# DBPassword=」を「DBPassword=zabbixpass」に変更して上書き保存します。
※パスワードは任意に変更して下さい。
Zabbixサーバサービスの起動
# service zabbix-server start
Zabbixサーバサービスの自動起動
# chkconfig zabbix-server on
PHP
環境設定
# vi /etc/httpd/conf.d/zabbix.conf
「# PHP_value date.timezone Europe/Riga」を「php_value date.timezone Asia/Tokyo」に変更して上書き保存します。
Apache
httpサービスの再起動
# service httpd restart
httpサービスの自動起動
# chkconfig httpd on
Zabbixサーバの設定
ブラウザを起動し、「http://IPアドレス/zabbix」にアクセスします。
「Next」ボタンをクリックします。
「2. Check of pre-requisites」がすべてOKになっていることを確認し、「Next」ボタンをクリックします。
「3. Configure DB connection」は以下のとおり入力します。
- Database type:MySQL
- Database host:localhost
- Database port:0
- Database name:zabbix
- User:zabbix
- Password:zabbix
「Test connection」ボタンをクリックし、「OK」となることを確認します。
「Next」ボタンをクリックします。
「4. Zabbix server details」は以下のとおり入力します。
- Host:localhost
- Port:10051
- Name:zabbix
「5. Pre-Installation summary」の内容を確認し、「Next」ボタンをクリックします。
「6. Install」画面で、「Finish」ボタンをクリックして完了です。
言語の設定
ブラウザを起動し、「http://localhost/zabbix」にアクセスします。
- Username:Admin
- Password:zabbix
ユーザー名とパスワードを入力し、「Sign in」ボタンをクリックします。
Profileをクリックします。
Userタブの「Language」を「Japanese (ja_JP)」に変更し、「Save」ボタンをクリックします。