はじめに
多数のサーバやネットワーク機器を監視する場合、1台ずつ登録していくと非常に手間がかかります。そこで登録作業を自動化するオートディスカバリ機能を使用します。
オートディスカバリ機能には、Agent自動登録、ネットワークディスカバリ、LLD(ローレベルディスカバリ)の3つがありますが、ここではAgent自動登録を使います。2台のWindowsサーバに対して、ホストの登録、ホストグループの登録、テンプレートのリンクを自動化します。
検証環境
Server:3.0.7
Agent:3.0.4
イメージ
Agentを導入したサーバからZabbixサーバにデータを送って自動的に登録させます。
操作手順
アクションの設定とconfigファイルの修正を実施します。
アクション
- Zabbixの管理コンソールを起動します。
- [設定]-[アクション]をクリックします。イベントソースは、「自動登録」を選択します。
- 「アクションの作成」ボタンをクリックします。
- 名前:任意の名前(ここでは「AutoRegistration」とします)
- 「アクションの実行条件」タブをクリックします。
- 新規条件:ホストメタデータ 含まれる Windows
- 「追加」をクリックします。
- 「アクションの実行内容」タブをクリックします。
- 「新規」をクリックします。
- 実行内容のタイプ:ホストを追加
- 「追加」をクリックします。
- 「新規」をクリックします。
- 実行内容のタイプ:ホストグループに追加
- ホストグループ:「選択」ボタンから任意に選択(ここではWindows Serversを選択します)
- 「追加」をクリックします。
- 「新規」をクリックします。
- 実行内容のタイプ:テンプレートとのリンクを作成
- テンプレート:「選択」ボタンから任意に選択(ここではTemplate OS Windowsを選択します)
- 「追加」をクリックします。
- 「追加」ボタンをクリックします。
configファイル
- 監視対象サーバで、zabbix_agent.win.confファイルをテキストエディタで開きます。
- 以下の通り、編集します。
HostnameItem=system.hostname
Hostnameはコメントアウトすること - ファイルを上書き保存します。
- サービスの一覧から「Zabbix Agent」を再起動します。
HostMetadataItem=system.uname
HostMetadataはコメントアウトすること
ListenIP=192.168.XXX.XXX
※NATなどでアドレス変換している場合は、グローバルIPが登録されることがあるので、監視対象機器のIPアドレスを設定して下さい。