サービスの監視

service

サービスやプロセスの状態を確認する。


監視内容

監視項目 アイテムキー 説明
サービス情報の取得 service.info[service,<param>] サービスの状態を確認する。

0 - 実行中
1 - 一時停止中
2 - 開始待ち
3 - 一時停止待ち
4 - 続行待ち
5 - 停止待ち
6 - 停止
7 - 不明
255 - 該当サービスなし

サービスの起動チェック net.tcp.service[service,<ip>,<port>] サービスが起動しているかチェックする。

0 - サービスは停止中
1 -サービスは動作中

 

チェックできるサービスは以下の通り。
ssh、 ntp、ldap、smtp、ftp、http、pop、nntp、imap、tcp、https、telnet

サービスのパフォーマンスチェック net.tcp.service.perf[service,<ip>,<port>] TCPサービスのパフォーマンスをチェック。サービスがダウンしている場合は「0」を返す。それ以外はサービスへの接続にかかった秒数を返す。

 

チェックできるサービスは以下の通り。
ssh、 ntp、ldap、smtp、ftp、http、pop、nntp、imap、tcp、https、telnet

起動プロセス数 proc.num[<name>,<user>,<state>,<cmdline>] 指定したプロセス数をチェックする。

name - プロセス名
user - ユーザー名
state - 可能な値: all、run, sleep, zomb
cmdline - コマンドラインによるフィルター(正規表現)

プロセスの使用メモリ proc.mem[<name>,<user>,<mode>,<cmdline>] プロセスで使用されるメモリ(バイト単位)

※このキーで取得できるのは、仮想メモリとなるため、物理メモリは別の取得方法が必要。
psコマンドのVSZ、RSSを取得する仕組みが必要。


検証環境

Zabbixのバージョン

Server:3.0.7
Agent:3.0.10
Agent:3.0.14

 

検証OS

・Windows Server 2012
・Windows Server 2003
・Windows10
・Windows7
・CentOS 6.8

 

Zabbix Agentをインストールしている環境では、WindowsでもLinuxでも同じアイテムキーを使用できることが多いです。ただし、取得するアイテムによってはWindowsのみ、もしくはLinuxのみでしか使用できないキーもあります。更にOSのバージョンによっても差異があります。

アイテムの設定

Windowsサービスチェック

・名前:05.Windowsサービスチェック
・タイプ:Zabbixエージェント
・キー:service.info[W3SVC]
・データ型:数値(整数)
・値のマッピングの使用:Windows service state
※WindowsサーバでIISのサービスを監視しています。

 

サービスの起動チェック

・名前:10.サービスの起動チェック(http)
・タイプ:シンプルチェック
・キー:net.tcp.service[http]
・データ型:数値(整数)
・値のマッピングの使用:Service state

 

サービスの起動チェック

・名前:11.サービスの起動チェック(http)
・タイプ:シンプルチェック
・キー:net.tcp.service[tcp,,80]
・データ型:数値(整数)
・値のマッピング使用:Service state

 

サービスのパフォーマンスチェック

・名前:15.サービスのパフォーマンスチェック(http)
・タイプ:シンプルチェック
・キー:net.tcp.service.perf[http]
・データ型:数値(整数)
・単位:

 

プロセス数

・名前:20.プロセス数
・タイプ:Zabbixエージェント
・キー:proc.num[httpd]
・データ型:数値(整数)
※CentOSでApacheを監視しています。

 

プロセスの使用メモリ

・名前:25.プロセスの使用メモリ(VSZ)
・タイプ:Zabbixエージェント
・キー:proc.mem[httpd]
・データ型:数値(整数)
・単位:B
※CentOSでApacheを監視しています。

 

 

プロセスの使用メモリ

・名前:26.プロセスの使用メモリ(RSS)
・タイプ:Zabbixエージェント
・キー:proc.mem.httpd.rss
・データ型:数値(整数)
・単位:B
・乗数を使用:☑ 1024
※キーは、ユーザパラメータを使用しています。
UserParameter=proc.mem.httpd.rss,ps -C httpd -o rss | awk '{v+=$1}END{print v,r}'

 

※CentOSでApacheを監視しています。

動作確認

アイテムの設定が完了したら、データが問題なく取得できているか確認します。
「監視データ」-「最新データ」をクリックします。
右上にあるホスト欄で、監視対象機器を選択します。
データが取得できているか確認します。

Windows Server 2012

zabbix-monitoringitem-service-05.png

 

CentOS 6.8

zabbix-monitoringitem-service-10.png

 

対応していないアイテムキーは、データが取得できないので、赤い×マークがつきます。

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