CPUの監視
CPUの負荷を確認する。CPUに負荷がかかる原因としては、CPUの処理能力不足やアプリケーションの処理が効率的でないことが考えられる。
監視内容
CPUの監視項目は、1分/5分/15分の平均値を監視できます。
監視項目 | アイテムキー | 説明 |
---|---|---|
CPU使用率(system1) | system.cpu.util[,system,avg1] | システムレベル(kernel)でCPUが消費された時間の割合 |
CPU使用率(perf_counter) | perf_counter[\Processor(_Total)\% Processor Time]
※Windowsのみ使用可能 |
CPUが消費された時間の割合 |
CPU使用率(nice1) | system.cpu.util[,nice,avg1]
※Windowsでは使用できません |
優先度(ナイス値)によるユーザーレベルでCPUが消費された時間の割合 |
CPU使用率(user1) | system.cpu.util[,user,avg1]
※Windowsでは使用できません |
ユーザレベルでCPUが消費された時間の割合 |
CPU使用率(iowait1) | system.cpu.util[,iowait,avg1]
※Windowsでは使用できません |
CPUがディスクI/O待ちのためにアイドル状態で消費した時間の割合 |
CPU使用率(steal1) | system.cpu.util[,steal,avg1]
※Windowsでは使用できません |
XenなどのOSの仮想化を利用している場合に、ほかの仮装CPUの計算で待たされた時間の割合 |
CPU使用率(idle1) | system.cpu.util[,idle,avg1]
※Windowsでは使用できません |
CPUのアイドル時間の割合(ディスクI/Oの待機時間は除く) |
CPU使用率(interrupt1) | system.cpu.util[,interrupt,avg1]
※Windowsでは使用できません |
CPUの割り込み実行時間の割合 |
CPU使用率(softirq1) | system.cpu.util[,softirq,avg1]
※Windowsでは使用できません |
CPUのソフトウェア割り込み実行時間の割合 |
ロードアベレージ(1m) | system.cpu.load[,avg1] | CPUの負荷(1分間の平均) |
ロードアベレージ(5m) | system.cpu.load[,avg5] | CPUの負荷(5分間の平均) |
ロードアベレージ(15m) | system.cpu.load[,avg15] | CPUの負荷(15分間の平均) |
検証環境
Zabbixのバージョン
Server:3.0.7
Agent:3.0.10
Agent:3.0.14
検証OS
・Windows Server 2012
・Windows Server 2003
・Windows10
・Windows7
・CentOS 6.8
Zabbix Agentをインストールしている環境では、WindowsでもLinuxでも同じアイテムキーを使用できることが多いです。ただし、取得するアイテムによってはWindowsのみ、もしくはLinuxのみでしか使用できないキーもあります。更にOSのバージョンによっても差異があります。
アイテムの設定
CPU使用率(system1)
・名前:05.CPU使用率(system1)
・タイプ:Zabbixエージェント
・キー:system.cpu.util[,system,avg1]
・データ型:数値(浮動小数)
・単位:%
CPU使用率(perf_counter)
・名前:06.CPU使用率(perf_counter)
・タイプ:Zabbixエージェント
・キー:perf_counter[\Processor(_Total)\% Processor Time]
・データ型:数値(浮動小数)
・単位:%
CPU使用率(nice1)
・名前:10.CPU使用率(nice1)
・タイプ:Zabbixエージェント
・キー:system.cpu.util[,nice,avg1]
・データ型:数値(浮動小数)
・単位:%
CPU使用率(user1)
・名前:15.CPU使用率(user1)
・タイプ:Zabbixエージェント
・キー:system.cpu.util[,user,avg1]
・データ型:数値(浮動小数)
・単位:%
CPU使用率(iowait1)
・名前:20.CPU使用率(iowait1)
・タイプ:Zabbixエージェント
・キー:system.cpu.util[,iowait,avg1]
・データ型:数値(浮動小数)
・単位:%
CPU使用率(steal1)
・名前:25.CPU使用率(steal1)
・タイプ:Zabbixエージェント
・キー:system.cpu.util[,steal,avg1]
・データ型:数値(浮動小数)
・単位:%
CPU使用率(idle1)
・名前:30.CPU使用率(idle1)
・タイプ:Zabbixエージェント
・キー:system.cpu.util[,idle,avg1]
・データ型:数値(浮動小数)
・単位:%
CPU使用率(interrupt1)
・名前:35.CPU使用率(interrupt1)
・タイプ:Zabbixエージェント
・キー:system.cpu.util[,interrupt,avg1]
・データ型:数値(浮動小数)
・単位:%
CPU使用率(softirq1)
・名前:40.CPU使用率(softirq1)
・タイプ:Zabbixエージェント
・キー:system.cpu.util[,softirq,avg1]
・データ型:数値(浮動小数)
・単位:%
ロードアベレージ(1m)
・名前:51.ロードアベレージ(avg1)
・タイプ:Zabbixエージェント
・キー:system.cpu.load[,avg1]
・データ型:数値(浮動小数)
ロードアベレージ(5m)
・名前:52.ロードアベレージ(avg5)
・タイプ:Zabbixエージェント
・キー:system.cpu.load[,avg5]
・データ型:数値(浮動小数)
ロードアベレージ(15m)
・名前:53.ロードアベレージ(avg15)
・タイプ:Zabbixエージェント
・キー:system.cpu.load[,avg15]
・データ型:数値(浮動小数)
動作確認
アイテムの設定が完了したら、データが問題なく取得できているか確認します。
「監視データ」-「最新データ」をクリックします。
右上にあるホスト欄で、監視対象機器を選択します。
データが取得できているか確認します。
Windows Server 2012
CentOS 6.8
対応していないアイテムキーは、データが取得できないので、赤い×マークがつきます。